【温浴施設】冷凍サウナ飯を他の温浴施設にも販売!冷凍販売で競合も”協業”に
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今回取材をさせて頂いたのは神奈川県厚木市にある「湯乃泉 東名厚木健康センター」さま。東名厚木健康センターさまが手がける「サウナ飯」の冷凍について取材をさせていただきました。
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湯乃泉 東名厚木健康センター
日本初の湯治体験ができる健康センターとして、1980年以来、来場客にリラクゼーションをお届けしてきた施設です。
目次
カレーを「サウナ飯」として冷凍食品化
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深夜帯の利用客にも食べてもらいたい
総括料理長であり、冷凍事業課課長の長澤様にお話を伺うと「コロナ禍をきっかけに深夜に食事を提供する温浴施設が減少した」とのこと。そのような背景が電子レンジで温めて食べられる「冷凍サウナ飯」の開発につながったそうです。「サウナ飯」というだけあって、ガツンとエネルギー補給ができるお食事を凍眠で冷凍食品化されているとの事。今回は19種類あるお弁当の中からカレーの製造工程を撮影させていただきました。
凍結前工程
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カレーを容器に入れます
特注で型を起こした容器にカレーのルー、ご飯、福神漬けを入れます。なお、ご飯は炊き上がりで180g。
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トップシールします
トップシールにすることで、商品としての見栄えも美しく仕上がります。
「凍眠」での凍結工程
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S-220Wを3台使って冷凍
1回で冷凍する量は凍眠1台につき40食、凍結時間は約1時間とのことです。設置の兼ね合いから、配管が不要なS-220Wをお選びいただきました。
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凍結後、取り出して液切りをします
液切りには特別な道具は必要ありません。皆様の工場、お店にあるザルなどをうまくご活用いただけます。
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保管は通常の冷凍庫でOK
凍結後は通常の冷凍庫で保管します。霜取り機能のない「冷凍ストッカー」を推奨していますが、霜取り機能がある冷凍庫での保管も可能です。霜取り機能アリの場合でも長期保管するコツがありますので、今お持ちの設備をうまくご活用頂けます。東名厚木健康センター様は一度、通常の冷凍庫で保管したのち、アルコールが切れたら冷凍ストッカーに移すというオペレーションです。
ご導入インタビュー
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総括料理長 兼 冷凍事業課課長 長澤様
凍眠で「競合」が「協業」に変わる
「通常の冷凍の場合、カレーは解凍後に野菜から水分が出てしまうが、凍眠で冷凍するとそれがない」とのことで、大いにご評価いただいております。また、香りが飛んだりすが入ったりもしないため、作ったままのおいしさをそのまま冷凍できるとも仰っております。
また、自社用だけでなく、他の温浴施設からの委託を受けて卸販売を行い、さらにホテルやスープ専門店などからも受注されています。本来であれば、温浴施設同士で市場のパイを奪い合う競争が生じるはずですが、視点を変え、「競合」ではなく「協業」として捉え、相互扶助の精神で業界全体を盛り上げていきたいという熱い想いが伝わってきました。