フードロス・ゼロの世界へ | SDGsにつなげるテクニカンが目指す7つのゴール
新鮮な食材を、できたて・獲れたてのまま凍結できるテクニカンの急速液体凍結技術「凍眠」。世界中どこでもいつでも、冷凍をおいしいまま届ける私たちの技術は、SDGsが掲げる「世界を変えるための17の目標」につながるものだと考えています。
凍眠がSDGsにどう貢献できるのか、次の7つのゴールとともにご紹介します。
テクニカンが向き合う、7つのサステナビリティ目標
02:飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
06:安全な水とトイレを世界中に
すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
08:働きがいも経済成長も
すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する
09:産業と技術革新の基盤をつくろう
レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る
13:気候変動に具体的な対策を
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
14:海の豊かさを守ろう
海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
15:陸の豊かさも守ろう
陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
ドリップが無くなると「フードロス」削減へつながる
世界では9人に一人が栄養不足状態でありながら、年間で約13億トンもの食料が廃棄されています。FAO(国際連合食糧農業機関)の報告書によると、こうした「フードロス」は世界の食料生産量の3分の1に当たります。
テクニカンの冷凍技術は、ドリップがほぼ出ないことで、食品の廃棄量削減につなげることができます。
例えば、お肉を100万トン凍らせると、通常4~5%のドリップが出てしまいます。すると、100万トンのうち4~5万トンの「食料となったはずのお肉」が廃棄になってしまいます。「凍眠」であれば、100万トンのお肉を無駄にせず、凍結した分量をそのまま大事な食料にすることができるのです。
海洋汚染を防ぎ、旬の産物を無駄にしない
【14 海の豊かさを守ろう】【6 安全な水とトイレを世界中に】
ドリップは下水に流れると海洋汚染につながるリスクもあります。ドリップが出ないことは、美味しさをそのまま閉じ込めるというメリットのほかに、地球を汚さないという良さもあるのです。
また、テクニカンの冷凍技術は食品の細胞を壊さず、高品質のまま長期保管を可能にします。長期保管ができることは、食料の備蓄につながります。
例えば魚には旬の時期があり、それにより「漁価」が変わります。たくさん獲れる時期はその分底値になるため、世界中の漁師さんは、「単価が低い分、たくさん獲って稼ぎたい」と考えます。それは必然的に、乱獲を引き起こします。
「凍眠」の冷凍技術では、獲れたての鮮度そのままに長期保管ができるため、「旬の時期に獲っておいて通年供給する」ことが可能になります。需要数以上に獲れた余剰分も新鮮な味わいのまま冷凍保存ができ、食料の廃棄を減らし、自然の産物を無駄にすることもなくなります。それは、海洋資源の保全につながっていくと考えています。
安定した供給が、安定した収入・雇用につながる
長期保管による年間を通じた「安定供給」は、一次産業に携わる方の安定した収入にもつながります。
輸送コストや品質劣化の心配をすることなく出荷でき、新たな販路開拓やインターネット販売などに広げた事業計画を立てることもできます。産地消費するしかない劣化の早い食材を凍結することで、珍しい食材として付加価値をつけ、遠隔地への販売につなげることもできるでしょう。
船や鉄道輸送の「モーダルシフト」で、CO2排出量を削減
長期保管ができるようになると、輸送も急ぐ必要がなくなります。鮮度が落ちる心配がないので、生鮮を航空便やトラックで急いで運ばなくてもよくなります。冷凍でまとめて運ぶことができれば、より環境負荷の小さい船や鉄道を使うことができる。貨物輸送手段を転換する「モーダルシフト」となり、CO2排出量の削減につながります。
医療分野での応用に期待が高まる
「凍眠」は食肉の解凍結果が非常に良いことから、医療分野でも応用ができるのではないか、と考えています。実際にいくつかの医療機関から問い合わせをいただいており、研究が進められています。
テクニカンは、地球の未来を変えていく
これからの地球は、人口増加による食糧不足、気候変動による天災がますます深刻になっていきます。安全な食糧の確保と備蓄は、私たちのライフラインになるでしょう。
テクニカンは液体凍結のパイオニアとして、人々の生活を支え、地球の未来を考え、食と健康をもたらす存在でありたいと考えています。